いまさらですが革命のファンファーレを読んだので、ご紹介します
2017年10月に発売されているので、もう3年以上経っているんですね
お金がテーマの本ブログですが、「革命のファンファーレ」も何かとお金について書かれているので取り上げます。
革命のファンファーレを読みながらメモした内容をまとめているので、これを読んでご興味を持った方は本の方を読んでみるといいと思いますよ。
知識だけじゃなくモチベーションにも働きかけてくれる本になっていました。
これ読んで、”西野さんは芸人のフリした実業家だな”と思いました(笑)
革命のファンファーレ概要
私が気になったポイントだけまとめます。
嘘をつかなくてもいい環境を作る
“嘘は脳ではなく環境がつかせるもの”だそうです。
例えば、グルメ番組でタレントや芸人は美味しくないものでも「おいし~い」と言うわけですが、それは番組を成立させてお金をもらうためです。
スポンサーからお金をもらう関係が無ければ、そんな嘘はつかなくていいので“嘘は環境がつかせている”ということになります。
西野さん自身はテレビ番組の失礼なプロデューサーにキレて帰ったことがあるそうなのですが、それは嘘をつかずに対応した方が回り回って
「オンラインサロンの会員が増える」=「収益が上がる」
という環境を作っているためにできた行動だよ
と書かれていました。
お金を入口で取らない
独演会は満員御礼でも赤字、個展も入場料無料にしたそうですが、これは絵本販売という出口を用意しておいてお金をいただく戦略だそうです。
「インターネットにより、すべてのものがガラス張りになった今、お客さんの値段感覚は極めて正確だ」と言っていて、独演会のチケット代が安い分を別の形で還元してもらおうという戦略です。
そこにあるのは、“どのように数字を配置すれば自分の数字をさらに増やすことができるか”です。
普段はあまり意識していませんが、無料で使えるものが世の中に溢れていますよね。
- YouTube
- Line
- ソシャゲ
- マンガアプリ
- テレビ
- ラジオ
などですね。
ラジオやテレビなど昔から無料はありましたが、インターネットと無料の相性が良くて最近はさらに流行っていますね。
これらの無料のツールはマネタイズのポイントを後ろにずらしているだけなのです。
Amazonのロングテール戦略
町にある本屋さんであれば、売り場面積が限られているために年間1冊しか売れないような本は置けません。
しかし、インターネットで本を売るAmazonなら売り場面積は無限なので、年間1冊しか売れないような本も100万冊だって置けます。
インターネットが物理的な制約を取り除いた例ですが、これが至る所で起きています。
この物理的制限が取り除かれた世界に適応すること現代の生存戦略だそうです。
ちなみに、本屋さんの売り上げの8割は2割の本から発生しているそうですね
ライバルの売り上げに貢献する
giverの考え方に似ていますが、ライバルの売り上げに貢献した方が業界全体が盛り上がり自分への信用もつくので、意外といいことだらけです。
業界が盛り上がれば自分を知ってくれるきっかけになりますし、回り回って自分の売り上げが上がります。
「お金」を直接もらうのではなく「信用」を稼いでいつでもお金に変換できるようにしておく、というのが現代を生きる知恵のようです。
フリーミアム戦略
スーパーの食品サンプルがいい例ですが、無料で商品を提供して気に入ったお客さんに商品を買ってもらう戦略をフリーミアム戦略と言うそうです。
スーパーの場合は、ソーセージ10本を試食したらソーセージ10本分のコストがかかりますが、インターネットの場合はデータなのでコストがかかりません。
10億人が利用したもコストは一人分と変わらないので、インターネットとフリーミアム戦略は相性が抜群にいいです。
西野さんの場合は、絵本「えんとつ町のプペル」を無料公開することでフリーミアム戦略を取ったそうです。
上記を読んで100人に1人でも絵本を買ってくれれば、100万人読めば1万冊売れます。
5000冊でヒットと言われる絵本で31万部以上の売り上げになったそうです。
(現在は50万部以上だそうです)
ただ、絵本のフリーミアム戦略もポイントが一つあって、わざとタテ読みにして「子供への読み聞かせは物理的な本がいいな~」という状況を作ったそうです。
いろいろ戦略あり過ぎて、一般的な芸人の枠に全然収まってない
現代人は確認作業のためにお金を出す
現代人は、ある程度実力のわかったモノにしか反応しません。
「鬼滅の刃」も「ラーメン屋さんの行列」も「そんなにヒットするものってどんなものなの?」という確認作業でしかありません。
つまり、現代人はあんまり冒険しないということですね。
「鬼滅の刃」のようにネタバレしているものほどヒットする傾向が強いのが現代の特徴ですね。
お土産はなぜ売れるのか
日々の生活用品は出し渋るのにお土産になると財布の紐がゆるくなったりしますよね?
あれはお土産が楽しかった思い出を呼び起こす起動装置になっているためです。
お金のカテゴリが違うということですね。
そしてお土産は必ず体験の出口にあります。
後悔の可能性を消せばゴミも売れる
お客さんを動かすには後悔の可能性を消してあげればよいそうです。
例えば、そこら辺に落ちているダンボールに切れ端はそのままでは売れませんが、
「100万円→大特価100円」と書いただけで実際に100円でダンボールが売れたそうです。
これは100円で「ネタ」を買ったので、ゴミを買った後悔の可能性が消えています。
そして「100万円のものを100円で買えたぞー!」と言って回りからツッコまれるコミュニケーションが取れるわけですね。
決定権を持っているのは上司ではなく覚悟がある奴だ
絵本「えんとつ町のプペル」を無料公開はゲリラ的に吉本上層部を通さずに行ったそうですが、その際に
- 面白いけど、いったん持ち帰って上の人に確認します
- 面白いので、僕がなんとかします!
の二人の人がいたら、そこにあるのは覚悟の違いだよね、という話です。
そして後者は、たとえ失敗しても回りの人間は決して見捨てないと。
なので、決定権を持つかどうかはあなた次第ということですね!
まとめ
西野亮廣さん著の「革命のファンファーレ」をご紹介しました。
あえて3年前の本を読んでみましたが、彼の言っていることが証明されつつあり、行動の一貫性に驚きました。
紹介したもの以外には
- 「クラウドファンディングの本質=信用を数値化したもの」
- 「若者は現代に適用するので、”最近の若い者は~”は勘違い」
などが印象に残っている話でした。
kindle unlimited の30日無料で読める本で2時間くらいで読めるのでおすすめですよ。
ではでは。
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