2月27日にバフェットが2020年度版の株主向け書簡を公表しました。
英語は読めないのでDeepLで翻訳しながら一通り読みましたが、いくつか気になった点をご紹介します。
債券市場は割高である
債権について以下のように述べていました。
And bonds are not the place to be these days.
Can you believe that the income recently available from a 10-year U.S. Treasury bond – the yield was 0.93% at yearend – had fallen 94% from the 15.8% yield available in September 1981?
In certain large and important countries, such as Germany and Japan, investors earn a negative return on trillions of dollars of sovereign debt.
Fixed-income investors worldwide – whether pension funds, insurance companies or retirees – face a bleak future.
DeepLで翻訳した日本語訳は以下。
そして債券は、これらの日にあるべき場所ではありません。
最近、10年物の米国債(年末の利回りは0.93%)から得られる収入が、1981年9月に得られた利回り15.8%から94%も下がっていることが信じられるだろうか?
ドイツや日本のような大国や重要な国では、投資家は何兆ドルものソブリン債からマイナスのリターンを得ています。
年金基金、保険会社、退職者を問わず、世界中の債券投資家は暗い未来に直面しています。
違和感ありますが、意味はなんとなくわかりますね(笑)
“bonds are not the place to be these days” と言っていて「債権は割高だ」と言っていると思います。
かつて米10年債利回りは15.8%を記録しましたが、20年末時点では0.93%でした。(現在は1.4%くらい)
債券利回の低下率は驚異の94%です。
そして、「年金基金や保険会社などの債券を買っている投資家は暗い未来に直面するだろう」と言っています。
私自身も今は債権に積極的に投資するタイミングではないかなと考えています。
マーケットはいつも合理的ですが、年金や保険や中央銀行など債券を嫌でも買わざるを得ない投資家が債券利回りを押し下げていて、本来の価値から離れている印象です。素人考えですが。
少なくとも今マーケットが示している1%台という利回りは、どうしても割高に見えちゃいますね。
守備型のポートフォリオにするなら、今は米国債権より、日本円や米ドルをそのまま持っておいて備えておけばいいかなと思います。
バークシャーの最新上場株ポートフォリオ
バークシャーの最新上場株ポートフォリオは以下です。
構成比率順で並べ替えると以下です。
会社名 | 購入コスト | 時価(Million USD) | 構成比 |
アップル | 31,089 | 120,424 | 43% |
バンクオブアメリカ | 14,631 | 31,306 | 11% |
コカ・コーラ | 1,299 | 21,936 | 8% |
アメリカン・エキスプレス | 1,287 | 18,331 | 7% |
ベライゾンコミュニケーションズ | 8,691 | 8,620 | 3% |
ムーディーズ | 248 | 7,160 | 3% |
USバンコープ | 5,638 | 6,904 | 2% |
BYD | 232 | 5,897 | 2% |
シェブロン | 4,024 | 4,096 | 1% |
チャーターコミュニケーションズ | 904 | 3,449 | 1% |
バンクオブニューヨーク・メロン | 2,918 | 2,837 | 1% |
アッヴィ | 2,333 | 2,736 | 1% |
メルク | 2,390 | 2,347 | 1% |
伊藤忠商事 | 1,862 | 2,336 | 1% |
ゼネラルモーターズ | 1,616 | 2,206 | 1% |
その他 | 29,458 | 40,585 | 14% |
合計 | 108,620 | 281,170 | 100% |
アップルの構成比率が43%とすごいですね。分散投資ではなく集中投資というのがよくわかります。
そして、かなり割安の時にアップル株を仕込めているのもよくわかります。
私も同じような時期にアップル株を購入しましたが、ここまで大胆には買えませんでした。
IBMやデルタ航空への投資判断ミスはありましたが、さすが投資の神様と言ったところです。
バフェット本人が「Amazonへ投資しなかったのはミスだ」と言っていますが、これでAmazonにも投資していたらすごいことになっていましたね。
まとめ
バフェットからの手紙をご紹介しました。
バフェットは債券市場に懐疑的なのがよくわかります。私も同意見です。
また、バフェットの投資のすごさもよくわかりますね。
個人投資家がバフェットと張り合う必要はありませんが、米国の優良株を長期で保有するというのは真似しやすくパフォーマンスの高い方法だと思います。
「じゃあ、今からアップル株をたくさん買えばいいんだ」というほど単純じゃありませんが、自分なりの投資を楽しめるといいですね!
ではでは。
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