【書評・感想】僕たちはもうはたらかなくていい|堀江貴文

雑記

IT企業で10年以上働いているせいか未来動向/未来予測系の話は好きです。
未来を考えることは投資の世界でも大切ですね。

本書は「AI×ロボットの活用で嫌な仕事はしなくてよくなるよ」というのがテーマの本です。

いつものホリエモン節は抑え目で、

「最新のAI×ロボット技術ではここまでできるよ!」

といった事例紹介であったり、

「藤井聡太さんのようにAIを活用できる人が優位だよ!」

といったAIへの向き合い方のマインドセットであったりを紹介しています。

タイトルは編集者の釣りですかね?
ホリエモン節はそんなに嫌いじゃないからたまに読んでます。

どういう人におすすめか?

AIとかロボットに仕事を奪われる~~

と不安な人におすすめです。

AIについて知識がない人にもわかりやすく書かれています。

また、単純にAIとか未来予測が好きな人にも一読の価値はあると思います。

例えば、公衆電話を一生懸命作っていた会社は携帯電話の出現で仕事が変わった訳で、次の10年で何が変わるのかを考えながら行動することは大切です。

個人的には、次の10年で自動運転で実現してタクシーの運転手やトラック運転手は厳しいんじゃないかな~と思う。

AIは「人間の手」を得ることでさらに進化する

大量のデータを処理することが得意なAIは「人間の目」「人間の耳」に相当するものでデータを得て今まで進化してきました。

そして、次にAIは「人間の手」に相当するものを得て進化していくそうです。

ここで「人間の手」に相当するものと言っているのは、ただ物を掴むためのアームではなく、「人間のように5本指の手」だそうです。

そもそも、「人間の手」に指が5本あるのは進化の過程で最適化されてきたためと考えられていて、ロボットも5本指を目指すのが最適と考えられているそうです。

そして、手があればAIは我々の世界に物理的に干渉することができ、そこで得られた経験を学習してさらに発展するそうです。

未来のドラえもんは指5本なんですね。

生活のために働く必要がない社会

以下が印象に残りました。

あなたがもし、「生活のため」と即答する側だったとしたら──生活に満ち足り、家族はなく、どこかで1億円拾って預金通帳に9ケタの数字が並んだら、もう働かない、ということだろうか? 「その通りです」と答えてしまう人は危ない。生涯、AIやロボットに「何か」を奪われ続ける人生となるだろう。

「生活のため」に働いている人ってどれくらいいるのでしょうか?

日本人の貯蓄率を考えると「生活のため」に働いている人は95%くらいですかね?

ちなみに私なら1億円もらったら、サラリーマンはやめますね(笑)

そして、初心者にバドミントンを教える教室やってみたりするフリーランスにでもなるかなぁ

教えることとか人が成長する姿を見るのは好きなので。

ブログ×メルマガ×YouTubeとかでブランディング/マーケティングしているバドミントン教室なんてほとんどないので、挑戦してみたいです。

結局、暇なのでゆっくり働くのかなぁ。

ベーシックインカムは日本では実現しないだろうな

ベーシックインカムについても紹介されていました。

余剰の資源の分配も含めて、労働を強いる以外に、人々の生活を支える政策の取り組みは、具体的に始まっている。  それがベーシックインカムだ。

数世紀も前から人類は、「働かなくても生きていける」暮らしの実践を試みていたのだ。  また、食べるために仕方なく……という感じで、嫌々働いている人々は、大きな目で見ると、経済を〝マイナス成長〟させている。  そんな無駄な不利益を防ぐためにも、ベーシックインカムを導入して、無理に働いてもらわないことは有効だろう。

すでに各国の市政レベルでは、ベーシックインカムの実験がさかんに行われている。  また、イーロン・マスクなど、主にIT界の要人たちがその推進派となっている。発言力の高い人々が推進の声を上げ続けているのだから、政治や行政も無視できない状況になりつつある。  私も大いに賛成だ。私たちは従来の仕事や雇用の概念から抜け出し、ベーシックインカムによって実現する、経済的自由へと向かうべきだ

私はベーシックインカム否定派ではなく、むしろ肯定派です。

最低限の収入を国が保証してくれれば、先ほどのバドミントン教室のようにやりたいことだけに全力で挑戦できるようになるからです。

ただ、日本でのベーシックインカムは少なくとも50年くらい先まで実現しないだろうな~と考えます。

なので、べーシックインカムは自分自身で高配当株投資などで作っていくしかないと思います。

「働かなくてもいい」という選択肢を持ちながら働くことが理想ですね!

堀江さんが「未来はわからない」スタンスを取っていることにちょっと驚いた

以下も印象に残りました。

あまりに急速なテクノロジーの進化と、増大し続ける情報化社会において、私たちのような一般人が数十年先、いや、もう5年先の未来を占うことは、不可能に近いのだ。

わずか10年前に、世界中の半分以上の人口がスマートフォンを手に、生活のほとんどの情報を得ている未来を、誰が想像していただろうか?

(中略)

栄華が永遠に続くかのように言われている「GAFA」とて、いつまで支配的な立場を維持できるか、わからない。

ひと昔前までは、ハイテク産業はIBMやマイクロソフトの支配が永遠に続くと思われた。だが、巨大な力は、もう見る影もない。

ホリエモンが「未来はわからない」というスタンスを取っていることも驚きましたが、自分のこと「一般人」って言ってることに驚きました。

周りが何と言おうと少なくとも自分のことを「一般人」という人じゃないと思っていました。

だって、一般人にホリエモン節は無理ですもんw

ちなみに、IBMは確かに巨大な力を失いましたが、マイクロソフトは復活しましたけどね!

まとめ

ところどころ独得な意見が際立ち、反論も浮かびましたが、示唆と情熱に溢れる内容であることに間違いありません。

AIの今と未来がわかりやすく学べますし、すぐ読めるので、十分読む価値はありますよ!

kindle unlimited なら30日無料期間で読めるのでおすすめです。

ではでは。

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