先日こんなやり取りがありました。
今、株式良いらしいねぇ
どこかお勧めある?
いや、毎月給料があるわけじゃないから、今から投資はお勧めしないよ!
買うにしても暴落しているときがいいよ!
実母は62歳を超えて年金受給中です。
(勤続35年だと65歳より早く年金もらえるらしい)
私はブログで「日本人は投資を始めるべき」と主張し続けているわけですが、今まであまり投資してこなかった高齢者は今から投資を始めることはあまりお勧めしません。
その理由をまとめます。
理由1:毎月の給料が無いor残りが少ないから
働いていれば給料という形で定期的な収入があるので、投資したお金自体に頼らなくても生活できます。
しかし、50代以上になると給料をもらえる残り期間は短くなるので、だんだんと投資資金に頼らないといけない状況になっていきます。
そうなると短期的な値動き(日々の価格の変動)が気になり、心の余裕がなくなると思うので、株式投資をお勧めしません。
理由2:超長期前提の投資ができないから
50代以上になると65歳まで働くとしても残り15年を切ってきますよね。
歴史的に15年以上の超長期であればいつ投資してもプラスにしてきたアメリカ株式市場ですが、短期だとマイナスになる可能性があります。
(世界恐慌レベルで15年かかっていますが、経済ショックレベルなら5年でプラスになっています)
そのため、十分に期間を取れない高齢者は投資の難易度が上がります。
プロでさえ短期だと利益を出し続けるのが難しい世界なので、残り期間の少ない高齢者には安易に投資はお勧めしません。
理由3:自分のリスク許容度や投資リスクを理解していないから
今まで投資してこなかった人は自分がどれほどの損失を出しても平気なのかを理解していません。
また、投資商品がどれほどの値動きをするものなのかを理解することも難しいです。
よく退職金を投資に回して失敗する人の話を聞きますが、あれも自分のリスク許容度や投資商品の性質を理解していないことが原因の一つですね。
退職金などで余剰資金が生まれたからと言って急に全額を投資してはいけませんよ!
株を買うなら今じゃなく暴落を狙うべき
とはいえ、投資の楽しみを知ってほしいと思うので、資産の5%以下で(あるいは30万円以下で)株式投資を始めてみることはお勧めです。
ただ、市場の調子がいい今はあくまでも遊び程度のお金に抑えておいて、暴落が始まったら余剰資金の範囲内で投資するのがお勧めです。
ニュースで「リーマンショック以来の下落」とかいう見出しが出てきたらバーゲンセールのスタートです(笑)
それまでは投資したとしても少額に抑えておくことをお勧めします。
人は調子がいいものに乗りたくなる生き物ですが、大きく儲けている人は誰も注目していないときに仕込んでいることを忘れない方がいいですね。
まとめ
私はサラリーマンであれば再現性の高い投資手法を実践/紹介しているつもりですが、高齢者や年金受給者に向いている投資手法ではないと思います。
なので、実母とはいえ投資スタンスは人によって異なるのでお勧めできる商品はないんですよね。
その辺を両学長もわかりやすくまとめてくれていました。
仮想通貨でもそうですが、調子が良いと気になり、調子が悪いとどうでもよくなるのが人間の性質のようです(笑)
今、株式市場は調子が良過ぎるので、少し引き気味で市場と向き合うのがよいと思います。
ではでは。
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