「資本主義」と聞くと皆さんどのような感想を持ちますか?
人によっては労働者が資本家に搾取され続ける悪いイメージがあるかもしれません。
実際に資本主義というシステムは r(資本成長)>g(経済成長) という不等式が成り立つことをトマ・ピケティさんが唱えました。
つまり、資本主義というシステムでは「資本家と労働者の富の格差は放置していると広がり続ける」ということです。
人によっては広がり続ける格差から「資本主義というシステムはクソだ」と言い放つ人がいるのも頷けます。
だって労働者は搾取され続けるということですからね。
しかし、私は資本主義という仕組みは割と悪くないんじゃないかと考えます。
この記事では、資本主義というシステムのいい面をご紹介します。
そもそも資本主義って何?
以下に資本主義の説明がありました。
Q 資本主義って、そもそもどんな主義?
A 自由な経済体制のことです。
資本主義とは、働いたらその労働力に応じて報酬が得られるという制度であり、自由に経済活動を行える社会です。モノの価格やサービスの内容は市場の競争によって変動し、これを市場主義といいます。一般的には競争によって価格はより安く、サービスはより質が高くなりますが、需要が多ければ価格が上がることもありえます。
また、業績の良い会社に就職して多くの報酬を受け取る、起業して稼ぐなどの選択肢は本人次第です。成功すればたくさんの富を手にするかもしれません。しかし逆の場合、失業や生活苦のリスクもあります。
資本主義の反対にあるのが社会主義です。社会主義の国では、財産は国家が所有し、資源や労働力やモノの値段などは国が管理します。国民には労働量に関係なく、一律の対価が支給されます。
https://www.jaccs.co.jp/lesson/moneyplan/0088/
つまり、自由経済と市場主義のことですね。
資本主義社会のいい面
私が「資本主義も悪くない」と考えるのは、明らかに資本主義は社会を豊かにする推進力になっているからです。
資本主義社会で格差が拡大すると、相対的貧困層は増えますが絶対的貧困層は減ります。
大ヒットしたFACTFULNESS(ファクトフルネス)にも載っている通り1日2ドル未満で暮らす「極度の貧困層」はどんどん減っています。
また、日本国内でいえばホームレス人口もどんどん減っています。
もう少し身近なところでいうと、
生活が苦しい!
なんとかして~
と言っているような人も当たり前にエアコンを付けて、スマホでYouTubeを見て、牛丼をお腹いっぱい食べていますよね。
コンビニスイーツのレベルはどんどん上がり続けて、レストランで出されても気付かないんじゃないかと思うレベルです。
テレビの価格はどんどん安くなるのに性能は上がっていて、60インチで10万円を切り出しています。昔は1インチ1万円が当たり前でしたね。
一人一台当たり前にスマホを所有して快適にネットを楽しんで、無料アプリをどんどんダウンロードして暇つぶししていますし、月500円出せばプライムビデオでたくさんのアニメが見れます。
つまり、10年前と比べてみんな質の高い生活を送っているということです。
最低限の生活の質がどんどん上がっています。
お金を儲けることは価値を社会に提供したということ
あなたはお金持ちにどのようなイメージがあるでしょうか?
不正をしてお金を得ているという悪いイメージを持っている人もいると思いますが、資本主義社会において「お金をたくさん持っているということ」は、それだけお金を払いたくなる何かを社会に提供したということです。
企業が生産を効率化して価格を下げたり、新技術に投資して新商品を開発してくれた証です。
(牛丼の安さの企業努力には脱帽します!)
AppleやAmazonは国家に匹敵する企業規模になりましたが、貧困層を増やすどころか、これまでより便利で快適な生活を提供しています。
お金が社会にもたらした価値の対価だと考えれば、資本主義で富裕層が現れることはむしろ歓迎すべきことかもしれません。
- 富裕層が少ない代わりに絶対的貧困層が多い社会
- 富裕層が多くいる代わりに絶対的貧困層が少ない社会(=資本主義社会)
なら、私は後者の方がまだマシだと思うので格差はどんどん広がるべきだと思うのです。
もちろん、労働環境の改善や働けない人への社会保障等、まだまだ解決されるべき課題はありますが。
まとめ
資本主義というシステムを否定したところで世の中は変わりません。
であれば、このシステムを利用する側に回った方がよいです。
そもそも今は誰でもスマホで株を買えば資本家(ビジネスオーナー)になれる時代です。
少しずつでも資本を手に入れましょう!
ではでは。
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