こんにちは、預金少ない系ブロガーのゆうさんです。
あなたは
「老後までに3000万円貯金しよう」
と聞いたらどう思いますか?
と思う人がほとんどではないでしょうか?
ただ、この“皆が考える常識”って果たして本当に正しいのでしょうか?
皆がしていることは正しい?
“皆がしていることは正しいこと”
と考える心の動きは、社会心理学用語に置き換えると「社会的証明」と言われるそうです。
例えば、東京などのターミナル駅では、道端に倒れている人がいても通勤通学の多くの人々は見過ごして通り過ぎていきます。
これは人々が薄情なのではなく、集団の中の1人になると足を止めることがなくなってしまうのです。
なぜならば、皆がそうしているから。
人は周囲の人たちを観察し、同じ行動を取ろうとするのです。
皆が預貯金しているから預貯金は正しい?
日本人の貯金好きは以下のようにデータとしてはっきり出ています。
出典:ガベージニュース
この理由はバブル期とその後の不景気にあります。
バブル期は貯金するだけで2%以上の利子がつく時代でした。
1000万円貯金すれば20万円も利子がつく計算です。
そして、その後の不景気ではモノの価値が落ちて、お金の価値が高まっていくので、預貯金という形で保持しているだけでよい時代でした。
そんな時代を生きた人たちは口を揃えて「地道に貯金が大切だ」と言っているはずです。
(私の親もよく言っています。)
あるいは、言葉に出していなくても預貯金に励んでいる人の回りには、預貯金を美徳とする人がいるはずです。
ただ、今の時代に預貯金に励むことは本当に正しいことなのでしょうか?
預貯金のリスク
もしかしたら、あなたは預貯金は元本保証で安全=ノーリスクだと考えているかもしれませんね。
確かに、預貯金であれば元本が減るリスクはありません。
しかし、預貯金にもインフレリスクや為替リスクはあります。
インフレリスク
インフレリスクは想像しやすいですよね。
日本円といえども、しょせんは日本銀行が発行する紙に過ぎないので、過剰に印刷し続ければお札の価値は落ちていきます。
と思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、日銀の異次元の金融緩和はお金を刷りまくることなので、お金の価値が落ちてインフレになることは自然な流れなのです。
今までの不景気でモノの価値が落ちていくデフレとは本質が異なり、お金の価値が落ちていくインフレに注意しないといけません。
為替リスク
為替リスクは少し想像しにくいかもしれませんが、預貯金しているだけでも為替リスクはあります。
と思う方もいますよね。
でも、預貯金しているだけでも為替リスクはあるのです。
なぜならば、日本は現在ほとんどのものを輸入に頼っているからです。
例えば、1ドル=200円になれば、ガソリンの価格も1L=200円以上になるでしょうね。
(税金など正確に計算していませんが)
他にも、衣服、食品など、輸入に頼っているモノは、円安になれば相対的に値段が上がるのです。
つまり、預貯金の保有している時点でインフレリスクと為替リスクは避けられないのです。
預貯金は元本保証だから安心、という常識は早く捨てた方がよいですよ。
若者にこそ投資が必要
過度にリスクを取れないシニア世代が貯金という名の資産運用をするのはまだわかります。
(それでも現金のみのポートフォリオは高リスクですが)
でも、ある程度リスクを取れるはずの若い世代でさえ貯金至上主義になっている現実はとても残念でなりません。
そもそもすべての資産は価値の変動から逃れられないので、「リスクが怖い」などと言わずに資産運用を考えましょう。
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ではでは。
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