投資を行うにあたって絶対に知っておかなくてはならない重要な知識の1つが“複利(ふくり)”です。
この先、投資で成功するかどうかは複利を活かせるかどうかが分かれ道と言っても過言ではありません。
複利(ふくり)とは
複利法によって計算された利子のこと。
複利法とは、元金(がんきん)によって生じた利子を次期の元金に組み入れる方式であり、元金だけでなく利子にも次期の利子がつく。
したがって、各期の利子が次第に増加していく。投資や借金などでは、雪だるま式に利子が増えていくことになる。
重利(じゅうり)とも。出典:ウィキペディア
上記の説明では理解しにくいですが、つまり、複利とは資産運用で得た利益をさらに運用に回すことになります。
「複利」をイメージするのにわかりやすい例え話
今日は1円、
明日はその倍の2円、
明後日はその倍の4円・・・
というように毎日倍額をもらっていくと仮定すると、
30日目にはいくらもらえるか想像できますか?
驚くことに、5億3687万912円にもなります。
この倍々の例え話は「100%複利」ですが、その10分の1の「10%複利」でも相当な威力になります。
仮に年利10%の複利で運用できる資金があったとすれば、1年後には1割増えるだけですが複利の効果で7年後にはおよそ2倍となります。
つまり、約7年ごとに2倍となるわけですから、あとは上の例と同じように計算すれば、
14年で4倍、21年で8倍、28年で16倍になります。
これは長い年月のように思われるかも知れませんが、「複利の効果」さえあれば、
「100万円が1600万円」
「1000万円が1億6000万円」
になるのですから相当に凄いことです。
アインシュタインも絶賛
かの、相対性理論で有名な物理学者のアインシュタインも複利を発見した際に
- 「宇宙最強の力」
- 「最大の数学的発見」
- 「世界の7不思議に継ぐ8番目の不思議」
と絶賛したそうです。
多くの人は、投資をして増えたお金で欲しかったものを購入したり、生活費に当てます。
(複利ではなく単利といいます。)
ただ、将来的にもっと殖やしていくために、そのお金をさらに投資にまわすことが重要になります。
とても簡単な理屈ですが、お金持ちになるのを手助けしてくれる心強いツールなので活用していきましょう♪
貧乏人は複利の力に利用される
複利効果はマイナス方向にも強く働きます。
例えば、サラ金やクレジットカードなどでお金を借りると、返済しなければ借金は雪だるま式に増えていきますが、これも複利効果です。
(借金した場合に「元本を減らせ!」と言われるのは、このマイナスの複利を軽減させるためです。)
味方につければ心強く、敵に回せば恐ろしいのが複利の力になります。
そのため、車を買うためでさえ、ローンを組むべきではありませんよ。
(仕事上どうしても必要という場合は除きますが)
ただ、家を買う場合のローンは、住宅ローン減税と団信が生命保険代わりにできるのでアリだと思います。
間違っても、消費者金融やクレジットカードのリボ払いには決して手を出してはいけませんよ。
複利の落とし穴
宇宙最強の力”複利”にも実は落とし穴があります。
それは、「毎年一定のリターンを想定していること」です。
リスクなく確実に10%利益が出る投資があればいいのですが、残念ながらそのような投資はありません。
つまり、複利の落とし穴とは「リスクがゼロ」という現実にはあり得ない前提に基づいて考えられしまっていることになります。
しかし、私は複利のすべてを否定している訳ではありません。
では、複利効果を効率的に教授するためにはどのように投資すれば良いのでしょうか?
それは、
- 「大幅なマイナス発生時の追加投資」
です。
「大幅なマイナス発生時の追加投資」がなぜ大切かというと、大幅なマイナスが発生するとその後の回復が難しい理由の一つは、投資元本が著しく減るためです。
それを元に戻せばその後のリターンが得られやすくなります。
投資の神様”ウォーレン・バフェット”もすべての資金を投資にあてるようなことはせずに、必ず一部を現金のポジションで保有するようにしています。
また、時代は繰り返すので必ず不景気は来ます。
金融ショックの際に、バーゲンセール状態で割安になった株を一部残しておいた現金で追加投資するのです。
複利とは長年をかけて資産を増やしていくことなので、
くれぐれも
という見当違いの理由で投資を辞めないでください。
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