住宅購入して6年が経過し、住宅ローン減税が終わる節目の10年まであと4年になりました。
VOL.1、VOL.2に続きVOL.3の「床と壁材」についての本をご紹介します。
この本を読むと、なんとなく床や壁を選ぶことから抜け出す第一歩にできます。
(Chikirinさんは私の好きな有名ブロガーさんです)
床も壁もなんでもいいや~
という人も「床や壁は部屋の雰囲気を決めてしまう重要なインテリアアイテム」なのでなんとなくで選んでしまうのはもったいないですよ!
「床と壁」にポイントを絞っている短い本なのでとても読みやすいです。
キンドルですぐ読めるのでリノベ検討者は一度読んでみることをおすすめしますよ。
本書の結論
結論から言うと
『壁や床は「質感」も「デザイン」も「手入れの楽さ」も「コストの安さ」もと、すべてを追求するのは不可能で、矛盾したリクエストで安物買いの銭失いにならないように注意が必要。
床や壁は部屋の雰囲気を決める重要アイテムなので無垢とか白と決める前にショールームでしっかり確認しよう』
というのが本書の結論になります。
もう少し深掘りしましょう!
床材を選ぶための質問
本書では一貫して、住む人の価値観、生活スタイルに合わせて、「自分にとってのベスト」を選ぶ必要があることが記載されていますが、床材だけでもいろいろあってなかなか難しい作業です。
Chikirinさんは以下の質問を自分に問いかけてみることをおすすめしていました。
質問1)リビングで座ってくつろぐか、スリッパや靴下を履かず、裸足で歩くことが多いか? →YESなら質感にこだわりましょう。
質問2)アンティーク家具やハイセンスな家具を置く予定があるか。→YESなら、質感やデザイン性にも投資をしましょう。
質問3)水や食べ物をこぼすことが多いか?→YESなら、手入れのしやすさを優先しましょう。
それぞれのライフスタイルや状況にあった床材を選ぶためには、上記のような具体的な質問を頭に思い浮かべながら(もしくは紙に書き出しながら)考えるとよいとのことでした。
ちなみにChikirinさんは次の理由から無垢板にこだわらなかったそうです。
1.冷え性のため夏でも裸足にはならないし、ソファを愛用しているため床にも座らない。このため床材の質感を直接的に感じる機会は多くない。
2.無垢の床をよい状態に保つためのお手入れが(めんどくさがり屋の私には)難しい。
3.マンションの管理規約により、無垢の床にするには二重床にする必要があり、天井が7センチほど低くなるとわかった。 反対に天然木フローリングを選べば ・お手入れが楽 ・表面は天然木なので、見た目も十分に美しい ・コストも安い ・フルフラットのバリアフリーの家にできる
というのがその選択理由でした。
上記を見ると本当に自分のライフスタイルに合わせて素材を選ぶことが大切だとわかりますね。
本書では「無垢の床を選ぶときに気をつけたいこと」もまとめてあったので、気になる人は読んでみてください。
簡単には取り替えられない床材について、「リノベ費用はできるだけ抑えたい」+「お手入れも面倒」、でも「床は無垢!」と考えるのは大きなリスクだということを理解しておく必要があります。
そのためにも、ショールームで素材を確認し、お財布や自分の性格とよく相談した上で、自分にあった床材を選ぶことが大切です。
少なくともメーカから提示された2~3点の素材を見ただけで決めてしまうのはやめましょう!
日本が白壁紙が多い理由
日本は白壁紙(量産クロスと言うそうです)が使用されることが多いですが、世界を見渡すと色の付いたおしゃれな壁紙が使用されているところがたくさんあります。
例えば、「黄緑の壁紙」と聞くと日本では避けられがちですが、海外ではインテリアと合わせて素敵な黄緑の壁紙があります。
日本が白壁紙がよく選択される理由は
- 厚みがあり施工が簡単で、貼り合わせ部分やヨレが目立ちにくく、貼るのにも時間がかからない
- 壁紙(クロス)自体の値段が安い
- 万人に「こんな壁紙は趣味じゃない。絶対に嫌」と言われるリスクがない
ためだそうです。
この話を聞いてChikirinさんは、「リノベ後の自分の家には、量産系の白い壁紙を使わないことにしよう」と決めたそうです。
・懐中電灯で照らしたり、目をこらしたりして初めてわかるようなヨレやズレさえ生じにくくすることと、
・素敵な壁紙を使って欧州のホテルのような部屋を作ることの、
どちらを優先したいかといえば、
Chikirinさんとっては圧倒的に後者が大事だったからだそう。
やっぱり自分にあった素材を選ぶことが大切ですね!
もちろん「白い壁が好き!」な人もいるでしょうし、壁が白いと、濃い色を使うより部屋が広く見えるという効果もあるとは思います。
このあたりは完全に好みの問題ですね。
なんちゃって自然素材のリスク
最近では珪藻土の壁材が機能性も兼ね備えていて人気がありますが、DIYにしてもリノベにしても自然素材を使いたいのに「できるだけ安く」と依頼すると、混ぜ物の多い「なんちゃって自然素材」が使われてしまうリスクがあります。
というのも、添加物が多ければ多いほど扱いやすく、施工しやすく、かつ、コストも下がるためですが、せっかくの調湿効果や防臭効果を台無しにしてしまうそうです。
まずは「自然のモノは、手間もかかるし扱いにくい。値段も高い。そのかわり、自然物としての機能が期待できる」ということを理解する必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本書は、床と壁にポイントを絞っているのでとても読みやいですよ!
家を建てる場合もリフォームやリノベーションをする場合も、キッチンやお風呂(ユニットバス)については大半の人がメーカーのショールームに行って現物を見て選択すると思いますが、
床材や壁紙も部屋の印象を決める大きなポイントなので、ショールームに行って検討することが大切です。
少なくとも、業者がもってきてくれたカタログや、少数のサンプルの中から選んでしまうことはやめましょう。
素材の種類や選び方など説明を省略した部分もあるので気になる人はぜひ読んでみてください。
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ではでは。
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