今回は「EPS」について教えてあげるよ。
「EPS」は投資した株がどれくらいの利益をだしたのかをチェックできる指標ですので、この記事で紹介していきます。
EPS(いーぴーえす)とは
EPSは自分の資産がどれくらいの利益を生んだかをみる指標です。
EPS(Earnings Per Share、日本語では「一株当り純利益」)とは
その会社が一年間に上げることができた利益(当期純利益)を発行している発行済株式総数で割ったものです。
つまり、会社のオーナーである株主の持つ株券1株あたりの利益の金額を示す指標です。
By ゆうさん
以上のように意味だけ書いてもわかりにくいので、具体的な例で説明していきます。
EPSの具体例
[Question]
あなたはA社株を1株持っていたとします。
- A社は発行株式数が100株
- A社の純利益が1000円
だとしたら、あなたの持っているA社株は1年間でどれくらいの利益を生んでくれたでしょうか?
この答えは簡単で
「EPS」=1000円÷100株=10円
となります。
(EPSの計算法は、「EPS=純利益÷発行株式数」です)
つまり、あなたが持っていたA社株1株は1年間で10円の利益を生んでくれたと言えます。
言い換えると、株式投資したことによって、貴重で有限な「自分の時間」という資源を使わずに、どれくらいの利益を生んでくれたのか、がEPSをチェックすることで簡単にわかるのです。
これは資産運用するにあたって、とても大切な意味を持ちます。
なぜならば、株式投資したことによって自分が働く他に新たにどれくらいの収益が得られたのか、
ひいては、どれくらいの不労所得が増えるのかにつながるからです。
EPSのもっと具体的な例
例えば、私は米国株であるジョンソン&ジョンソン(JNJ)の株式を4株持っていますが、ジョンソン&ジョンソンの2017年のEPSは5.93ドルでした。
なので、私のジョンソン&ジョンソン株4株は、1年間で、
5.93ドル×4株=23.72ドル (約2700円)
の「利益」を生んでくれたのです。
(私は何もしていないのに)
2700円だと小さく感じるかもしれませんが、たった4株で2700円なので、
100株であれば約6万円、500株なら約30万円にもなります。
EPSと配当・内部留保の関係
さらにジョンソン&ジョンソン(JNJ)は、1株あたり5.93ドルの純利益を生みましたが、
このうち、1株あたり3.35ドルを株主へ配当金として支払ってくれます。
株主とは会社のオーナーですから、企業は毎年、毎年、利益の一部を配当金として株主へ還元します。
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)の場合、1株あたり5.93ドルの純利益のうち、
- 1株あたり3.35ドルを配当金として株主へ還元し、
- 残りの1株あたり2.58ドルを内部留保として企業へ残して研究開発や、設備投資を行い、未来への成長投資へ回しているのです。
純利益のうち、
- どれくらいを「配当金」として還元して
- どれくらいを「内部留保」するのか
については、企業によって異なります。
一般的には、企業が若くてまだまだ成長段階にある時には成長のための軍資金が足りないので、配当金よりも内部留保を増やして未来への投資を重視する傾向があります。
ちなみに「ジョンソン&ジョンソン(JNJ)」は過去50年以上連続で配当金が増え続けています。
(それだけ安定的にビジネスを成長させてきたということですね)
まとめ
毎年、投資先企業のEPSをチェックすることで、自分の資産がどれだけの利益を生んだのかを知ることがでます。
そして、EPSが成長していくことで株価も上昇していき、資産もどんどん成長することが可能です。
ぜひ、ご一緒にEPSが成長し続ける企業へ投資していきましょう。
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